最近運動不足だな、食生活が乱れてるな、そんなことが気になったとき皆さんは何をしますか?
まずは体重を測る!という方が多いのではないでしょうか?中には体型維持のために毎日体重計に乗っている、という方もいると思います。
それでは、血圧はどうでしょう?体重は測るけど、血圧を測る習慣はないという方に是非知っていただきたいことがあります。
それは血圧は季節の影響を受けるということ。特に冬は血圧が上がるシーズン!いつもより数値に気を付ける必要があります。

なぜ、健康のために血圧をはかることが必要なのでしょうか。
今回は、健康維持に欠かせない血圧の仕組みについてご紹介します。

◎血圧ってなに?

血圧とは「血管内にかかる圧力」のことです。

心臓からからだのすみずみまで血液を送り届けるために、心臓が血液を押し出し、
そのポンプの力で押し出された血液が発生している力を血圧と言います。

心臓が拍動するため、血圧は高いときと低いときが交互に生じますが、
これを収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)と言います。

メタボリックシンドロームの診断基準である“HDLコレステロール”や“空腹時血糖値”
そして“血圧”は季節で変動することが分かっています。
いずれも夏より冬に高くなりますが、その季節による差が最も大きいのが“血圧”です。
ある調査によると、最高血圧が4mmHg、最低血圧が8mmHg高くなるといいます。

この傾向は特に40歳代以上で顕著で、冬はメタボリックシンドロームと診断される割合が増加します。

◎冬に血圧が高くなるのはなぜ?

では、なぜ血圧が冬に高くなるのでしょうか?

血圧は心臓・血液など様々な要因で変化しますが、血圧の決定要因の1つに、末梢血管の抵抗があります。
冬は寒いために、熱が外部へ逃げるのを阻止しようとして、血管が収縮して細くなります。
すると、血管の断面積が小さくなり、血液を送るために大きな力(血圧)が必要となるのです。

春に健康診断で問題がなかった場合でも、冬は想定より血圧が高くなっている可能性もあります。

また、忘年会や新年会で食べ過ぎて摂取塩分や脂肪量が多くなることによって血圧が上がります。
それにより、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。

生活習慣病の中でも、日本人にもっとも多く見られる高血圧症。

その多くはほとんど自覚がないまま、密かに血管をむしばんでいくため「サイレント・キラー」と呼ばれ、
放置すると、動脈硬化、心筋梗塞や脳卒中などの発作を起こす可能性があります。

高血圧を防ぐためにも、たまにでいいですから測定してみましょう。
なにより高血圧にならない生活習慣を身に着けて行きましょう。